⛩ 土佐神社に伝わる礫石伝説と長宗我部元親の逸話【高知観光ガイドタクシー】
⛩ 土佐神社に伝わる礫石伝説と長宗我部元親の逸話
高知市に鎮座する「土佐神社」は、古来より土佐一ノ宮として崇敬を集めてきた由緒ある社です。地元では「しなねさん」と呼ばれ、初詣や祭礼の際には多くの参拝者で賑わいます。その歴史には、神話時代から戦国時代に至るまで、数多くの逸話や伝説が息づいています。
🌑 礫石(つぶていし)の伝説
- 神が石を投げた物語:祭神の一言主神(ひとことぬしのかみ)は、雄略天皇に背いたため須崎市浦ノ内へ流されました。その後、新たな社地を定めるため、大きな石を天へと投げました。
- 石の落下:その石は七日七晩空を巡った末、現在の土佐神社の地に落ちたと伝えられています。
- 磐座信仰:この石こそが「礫石」と呼ばれ、古代人はこれを神の依り代として祀ったことが、土佐神社の起源とされています。
🏯 長宗我部元親と社殿再建の逸話
- 社殿の焼失:戦国時代、本山氏の侵攻により社殿の多くが焼失しました。
- 再建の決意:元亀元年(1570年)、土佐を統一した長宗我部元親が社殿再建に着手。現在の本殿・幣殿・拝殿はこの時に建立されたものです。
- 神の霊感:拝殿の屋根は、トンボが飛び込む姿を模した造形であるとされます。これは、神の使いであるトンボから霊感を受けたと伝わる元親の信仰心を示すものです。
🌳 しなねの森とその後の崇敬
- 山内家の崇敬:江戸時代には土佐藩主・山内家が篤く崇敬し、楼門や鼓楼を増築しました。
- しなねさん:地元の人々からは「しなねさん」と呼ばれ、親しまれています。これは鎮座地「一宮しなね」に由来しています。
- パワースポット:境内に広がる「志那祢の森」は、今も高知有数のパワースポットとされ、多くの参拝客が訪れます。
土佐神社は、古代の神話から戦国の逸話までを内包する、まさに「土佐の歴史を体現する社」です。礫石や拝殿の造形には、神と人との深いつながりを感じ取ることができます。
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❓ よくある質問(FAQ)
Q. 礫石は現在も見ることができますか?
A. はい、土佐神社境内の東北部に今も残されており、信仰の対象となっています。
Q. 土佐神社は何と呼ばれて親しまれていますか?
A. 地元の人々からは「しなねさん」と呼ばれ、初詣や祭礼の場として親しまれています。
Q. 元親が再建した社殿は現存していますか?
A. はい、本殿・幣殿・拝殿はいずれも元親による再建で、国の重要文化財に指定されています。
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