🍚 愛媛を代表する郷土料理 ― 今治・松山の炊き込み鯛めしと宇和島の刺身鯛めし【高知観光ガイドタクシー】

愛媛県を代表する郷土料理「鯛めし」。その魅力は、地域によって大きく異なる二つのスタイルにあります。
今治市・松山市で親しまれるのは鯛を丸ごと炊き込む豪華な炊き込み鯛めし、宇和島市で愛されるのは鯛の刺身をご飯にのせる漁師料理
地方色あふれる鯛めしは、まさに愛媛の食文化を象徴する味わいです。

📜 古くから伝わる郷土の味

鯛めしの起源は古く、伝承によれば神功皇后が朝鮮出陣の際(200年頃)、現在の松山市の鹿島明神で戦勝祈願を行った際に、地元漁師が鯛を献上し、ご飯と炊き込んだことに始まるといわれます。
以来、愛媛の人々にとって祝い事や特別な日に欠かせない料理となってきました。

🍲 今治・松山の「炊き込み鯛めし」

新鮮な鯛を丸ごと一匹土鍋や釜に入れ、お米と一緒に炊き込むのが特徴。
塩・醤油・昆布で味付けし、炊きあがった鯛の身をほぐしてご飯に混ぜれば、鯛の旨みが全体にしみわたり、上品で贅沢な味わいに。
松山市や今治市では、多くの専門店でこの「鯛めし」を提供しています。

  • せとうち茶屋 大三島(今治市):新鮮な鯛と秘伝のダシで蒸しあげた逸品。
  • 和風れすとらん かぢ屋(松山市北条):土鍋炊きのふっくら鯛めしが評判。
  • 太田屋 北条店:鯛一匹を贅沢に使用した名物料理。
  • 浜の台所 潮里(今治市):来島鯛を使った弁当が人気。

🥢 宇和島の「刺身鯛めし」

一方、宇和島の鯛めしは漁師めしとして生まれました。
伊予水軍が船上で釣った鯛を刺身にし、醤油や酒を混ぜた茶碗飯にのせて食べたのが起源。後に「日振島(ひぶりじま)」の名から「ひゅうが飯」とも呼ばれました。
新鮮な鯛の刺身を醤油・みりん・卵黄・ごま・だし汁に漬け込み、ご飯にのせて豪快にかき込む――これが宇和島独特の鯛めしです。

  • ほづみ亭(宇和島市):生簀を備えた大衆割烹で、鮮度抜群の鯛めしが人気。
  • 旬膳・郷土膳 和日輔:養殖ブランド「愛鯛」を使用。恵比寿神社近く。
  • かどや 駅前本店:駅前の好立地で郷土料理が揃う老舗。
  • 食事処 富屋:家庭的な雰囲気の中で味わえる鯛めしが評判。
🍚 「炊き込み」と「刺身」――二つの鯛めしは、愛媛の食文化の豊かさを物語ります。
高知観光とあわせて、ぜひ四国グルメ旅の一環としてご賞味ください。

🚕 高知観光ガイドタクシーより

高知から足を延ばし、今治・松山・宇和島へ。鯛めしを食べ比べる旅も魅力的です。
ご希望に応じて四国横断観光コースもご提案いたします。

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