🛩️高知県 南国市 前浜 掩体壕|田園に眠る戦争遺構と平和への祈り【高知観光ガイドタクシー】

🛕南国市前浜掩体壕|戦争遺構が語る平和への祈り【高知観光ガイドタクシー】

南国市前浜の掩体壕|高知観光ガイドタクシーブログ

📸 南国市前浜の田園地帯に残る掩体壕。旧海軍機を守るため建設された戦争遺構。

高知県南国市前浜地区に残る「前浜掩体群(まえはまえんたいぐん)」は、太平洋戦争中に旧日本海軍が航空機を空襲から守るために造った鉄筋コンクリート製の格納庫でございます。 高知龍馬空港の南側に広がる田園地帯に7基が点在し、南国市の史跡として保存・公開されております。


🔹主な特徴

  • 規模: 現存7基。中でも4号掩体は幅42m・奥行22m・高さ10mの巨大構造で、国内でも屈指の大きさを誇ります。
  • 歴史的背景: 戦争末期、アメリカ軍の上陸を想定し、高知海軍航空隊の飛行機を隠す目的で建設されました。資材不足の中、むしろや板を型枠に使った跡が今も残ります。
  • 戦争の記憶: 70年以上を経た今も、田畑の中に静かに佇み、当時の緊張と平和への願いを伝えています。
  • 保全と活用: 南国市では掩体壕の保存整備を進め、5号掩体を「掩体壕公園」として開放。観光協会が平和学習ツアーを実施しています。

🌾見どころと散策ポイント

前浜の田園に点在する掩体群は、道の傍らからでもその巨大さを実感できます。とりわけ4号掩体のアーチ構造は圧巻で、戦時の緊迫と建設技術の高さを感じさせます。 また、5号掩体ではむしろの痕跡や靴跡などが発見され、当時の人々の手仕事がそのまま残されていることが確認されています。

田んぼの中にひっそりと佇むコンクリートの構造物は、現代の平和な風景との対比の中に、深い意味を帯びて立っています。 静寂の中で風と鳥の声を聞きながら歩けば、「過去と現在が交錯する時間」を感じることでしょう。


📜追記・エピソード

1号掩体には、アメリカ軍グラマン戦闘機による機銃掃射の痕跡が約60箇所残っており、戦火の激しさを物語ります。 また、7号掩体ではセメント袋やむしろを型枠代わりに使用した跡が見られ、物資不足の中で懸命に造られた様子が偲ばれます。 これらの遺構は単なる戦争遺産ではなく、「生きた証」として次代に語り継ぐべき平和の教材でございます。


🚗アクセス・訪問の心得

  • 南国市前浜の田園地帯に位置し、高知龍馬空港から車で約5分。
  • 周辺には駐車スペースが設けられております(農地には立ち入らないようご注意ください)。
  • 午前または夕方の斜光が掩体を美しく照らし、写真撮影にも最適です。

📍Googleマップ(南国市飛行機掩体壕)

※地図を拡大して目的地を入力すると、ナビとしてご利用いただけます。


🕊️まとめ

南国市前浜の掩体壕は、戦争の爪痕を今に伝える貴重な遺構であり、同時に平和の尊さを静かに語る場所でございます。 この地を訪れることは、歴史を学び、未来へ祈る時間となるでしょう。 高知観光ガイドタクシーでは、歴史・自然・文化を結ぶ「平和学習ルート」としてもご案内しております。


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