音読と虚空蔵求聞持法 – サードアイを開く現代的アプローチ


 虚空蔵求聞持法は、虚空蔵菩薩の真言を1日1万回、100日間で100万回唱えることで、あらゆる経典を瞬時に理解し記憶する能力を得るための古代からの修行法です。堂に籠り、数を数えながら唱え続けるこの修行では、集中力が非常に重要ですが、幻覚や睡魔が襲いかかる中で、訳が分からなくなることもあります。成満することができれば計り知れない恩恵を得られるようですが、一歩間違えれば発狂、さらには死と隣り合わせの荒行でもあるようです。

虚空蔵求聞持法を成満するためには、途中で絶対に止めてはいけないという厳しい規律があり、止めるのなら切腹という覚悟が必要とのこと。現代ではナンセンスな考え方です。このような厳しい修行に挑んだ者の中には、気が狂ってしまい廃人になった例もあります。このような過酷な修行法があるため、サードアイを開くためには虚空蔵求聞持法を成満しなければならないと考える人がいるかもしれません。しかし、現代人にとって、この修行法を実践するのは非常に難しいことです。私には出来ないです。

私が提唱するのは、音読を淡々と毎日継続することだけです。音読を継続するという手間はかかりますが、無理なく脳に刺激を与え続けることで、サードアイを徐々に開くことができると信じています。一気に開く必要などないのです。だから虚空蔵求聞持法のような荒行を行う必要はありません。音読は現代における虚空蔵求聞持法の簡易版とも言えるでしょう。

音読の実践を通じて、私たちは少しずつ精神的な成長とサードアイの開眼を手に入れることができます。何もせずに得られるものは勿論ありませんが、日々の僅かな努力が精神的な進化をもたらすのです。私は音読を1年9か月以上継続していますが、ゆうに100万遍を超えています。何を唱えるか内容の問題ではなく、継続的に脳に刺激を加える事こそが、能力開発の肝心な要点であったのです。

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